介護施設を開業するリスクとは?リスクマネジメントは難しくない。

介護事業を開業しようと胸を躍らせるのに反して、考えておかなければならないのはリスク。社会の波にもまれてきた方ならば、現実は夢が順調にいくほど甘くないことは重々承知でしょう。開業に伴うリスクにはどのようなものがあり、どうすれば回避できるのか。代表的な落とし穴を挙げてみます。自分の夢の成功に活用してみましょう。

介護事業を始めるリスクについて

介護事業を始めるリスク①

まず介護事業は、介護保険法で細かく規定されています。どの商売でも法の規制というのはあるものですが、福祉サービスは特に厳格です。むろん、自由がまったくきかないというものではありません。誠実な施設運営をしていれば、なにも問題はありませんが、業務の性格上行政のチェックは多少厳しいでしょう。また、介護保険法は5年に一度くらいの割合で、大改正されるときがあります。事業が法の下にある限り、開業中はその変化にも従わなければなりません。この変化への対応は経営者の負担となっています。従っていないことが発覚すれば、認可を失って廃業となります。そうなると5年の間は介護事業に戻ることが許されなくなります。この仕事において法令遵守は絶対なのです。

介護事業を始めるリスク②

人を相手にする仕事ですから、人間関係のトラブルも注意しておきたいリスクです。利用者とのトラブル、職員とのトラブルは人を使う客商売をする以上、覚悟しておかなくてはなりません。開業で職業が変わることで、家族や友人との付き合いに支障が出ることもあります。生活パターンの変化から体調を壊したという体験をされた人もいました。こういう個人的な人間関係も考えたいですね。さらに、利用者の安全面に対する危険もあります。スムーズに動けない人が多い理由から、移動中の転倒、食事中の窒息など、小さなミスが予想以上の大怪我につながることもあります。訪問で家のものを破損してしまう怖れもあり、それらに対する補償についても検討しておくべきです。

介護事業を始めるリスク③

フランチャイズに加盟するのであれば、本部とのトラブルも考えられます。本部からのノルマが達成できず、開業しても間もなく廃業したという話は世間によくあるものです。フランチャイズはなんでもかんでもやってくれるパトロンではありませんから、売り上げの向上には加盟店側も努力しなければなりません。利用者集めの営業や、職員の人材確保などある程度の支援はしてくれますが、介護施設の経営者も独自に動かなくてはいけません。これはリスクというよりも当然のことですね。本部に頼りすぎる気持ちを持っていると苦労しますという話です。経営方針が本部と合わないこともあります。自由度の低さがフランチャイズの難点で、間違うと思うように仕事ができず、意欲を失うことも考えられます。

介護事業を始める際のリスクを抑えるために

いくつかのリスクを挙げてみましたが、これも一部にすぎません。実際に開業すれば、予想外の事態がたくさんでてくるはずです。いざというときのためにリスクマネジメントをしっかりと考えておくことです。介護にはマニュアルが多く、危険をなるべく減らせるように仕事のやり方が確立されています。フランチャイズ本部からもその点は提示されるはずです。また、スタッフの苦労などもネットにたくさん出ているので、参考にできると思います。開業前にそういった情報に触れておき、ひとつひとつ考えることが、いらない危機を回避することに繋がります。

まとめ

介護業は危険の多い仕事ですが、業務に対しての注意や対策も広く知られています。その基本を押さえておきさえすれば、素人にも手を出しやすい事業といえるかもしれません。リスクを心配するのは当然です。しかし、そこを乗り越えなければ開業もありません。社会に不可欠な介護事業を始める理念があるのなら、安心安全のマネジメントを細かく行い、利用者の立場になって運営することを心掛けるだけでも、じゅうぶんやっていけるのではないかと思います。

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