介護だって商売。売り込もう!
介護事業を軌道に乗せるためには、施設の売り込みをする営業活動をしっかりとすることです。とはいえ、これが上手くできている施設が少ないのが現状。なぜかというと、「介護を売り込む」という概念がほとんどないからです。「病院に入れ」という営業がないように、介護とPRは結びつきません。多くの事業者がそう考え、売り込むことをしないのです。どこか聖職のイメージがある介護事業も商売なのだと割り切って考えなければいけないのです。
介護事業の営業先とそのやり方とは?
介護施設が売り込みをする相手は、地域包括支援センターや医療機関のケアマネジャー、高齢者の入所施設、地域のコミュニティー施設、民生委員などです。特にケアマネジャーへの営業は、他の施設からも宣伝が集まってくる激戦区となるので、上手にやらなければなりません。こういった仕事は、介護事業者自身のコミュニケーション能力で差が出てくるのは仕方ないのですが、いくつかコツがあります。まずは施設の理念や特色を強くアピールすることです。どんな利用者を受け入れる施設なのか、どんなサービスに強いのか、どんなスタッフがいるのか、どんな安全策が取られているかといった施設の強みを売り込みするのです。経営してから長いのであれば、実績などを加えるのもいいでしょう。とにかく、こちらの誠実さと、施設の売りを流暢に話せるならじゅうぶんだと思います。他の営業との差別化にも留意したいですね。入所施設や民生委員は強い繋がりを作ることが大事です。こちらにも介護事業者の多くがアプローチしているので、人としての信用が物を言います。売り込みが苦手でもフランチャイズ加盟ならサポートしてくれます。ただ、事業者本人が信頼されるのが不可欠なので、努力が必要です。
売り込みの失敗で廃業する人も
どの企業・業種においても、売り込みの成功が経営を上向かせます。売り込む仕事はあまり人に好まれる職業ではないかもしれませんが、商売の成否はセールスで決まるといってもいいのです。介護事業の場合、特に「信用」で利用する人が多いので、施設の顔ともなる営業を疎かにはできないでしょう。実際に開業して失敗に終わった人というのは、この売り込みがしっかりできなかったという理由が多いのです。一念発起で介護事業を始めたからには、成功させなくては意味がありません。フランチャイズ本社のサポートで売り込んでいくこともできます。フランチャイズにとっても信用・集客は死活問題なので、いろいろと手を貸してくれるはずです。宣伝するのが不得手というのなら、頼ってみるのも手ですね。また、営業のプロを雇うなど、やり方はいろいろです。
自分の施設を売り込む際の心構え
自分自身で施設を売り込みするときは、経営者としてやるのですから、現場の良さをしっかり答えられるようでなくてはならないでしょう。相手に伝わらない営業がいいはずありません。伝えたいことを箇条書きしておくとかして、しっかり頭に入れておくことです。営業はすぐに結果が出るものでもありません。最初は簡単な紹介から始め、徐々に介護事業に対する思いや、施設の売りを話していくような流れとなります。まめに顔を出すだけでも、熱心さが伝わるでしょう。パンフレットだけ置いていけばいいなどと考えず、計画的に馴染みとなることを考えてください。
まとめ
売り込みは気の重い仕事かもしれません。介護事業は会社員よりしがらみがないと転職した人には、高い壁となるでしょう。しかし、営業しなければ施設は立ち行きません。集客には絶対必要なことです。こういった業種にはノウハウがあります。自分が知らなければフランチャイズ加盟で教えてもらう、上手な人を雇うなどしてやらないとなりません。売り込むことで施設経営が楽になり、介護職を続けられるわけですから、おざなりにしないことです。