失敗談から探る介護事業を始めたときのよくある問題への対策とは?

みんなこんなことで失敗するんです

介護事業を立ち上げても、みんながみんな成功するとは限りません。正直なところ、失敗する人も少なくはないのです。その対策を考えるうえで、事業者の失敗談を聞くことが有効です。ほとんどはお金の苦労、人材確保と集客の失敗が理由らしいのです。どのような失敗談があるのか、参考になりそうなものをいくつか抜粋してみました。

先立つものを多めに用意しておこう

資金に関する失敗談「介護事業を始めようと思い、開業資金が比較的低く抑えられる訪問介護での開業をした。資金は100万円くらいしかなかったので、あちこちから借金して500万円ほど集めた。これで事業をやっていけると思っていたが、開業してみると思ったように利益が上がってくれない。それでも雇った人には給料を出さなくてはならないし、また借金してやり繰りすることになった」―-これは見通しの甘さと、運営の対策が不十分だった失敗談ですね。開業したての頃にどこでも起こることです。できれば必要最低資金より多めに準備しておくべきでしょう。

職員が集まらないと開業できない

人材確保の失敗談「訪問介護の施設を開業しました。訪問看護は介護員が2.5人以上いなければなりません。そのくらいはすぐ集められると思っていました。ところが募集しても、なかなか集まりません。介護事業指定を受けるためには職員を記載して申請しなければならなく、予定がどんどんずれ込んでいきました。こちらは準備万端整えて、すぐにも動きたかったのですが、人材確保を甘く見ていて、対策を講じていなかったのがまずかったです」――介護職員は思った以上に集まらないものです。早めの人材探しを心掛けたほうがいいですね。

収入は翌々月!利用者増加が大事

集客の失敗談「これからの時代は介護事業だと思い、起業した者です。一番困ったのは利用者が増えないことです。高齢者が多いので、開業すれば客は自然についてくれると高をくくり、宣伝もあまりしなかったことがミスでした。介護報酬は2ヶ月入らないし、客がいなくては運営していけません。素人同然で始めたのが悪かったですね」――この失敗談は営業の対策を怠ったことが原因です。介護事業は信用が命ですから、本来時間をかけて育てるものです。開業時から利用者がワンサカ来ることはあり得ません。客集め対策の不備はいけないのです。

介護事業の知識を得れば失敗は防げる!

上に挙げた失敗談は、かなり基本的な失敗といえるでしょう。それでも意外と多くの人が、資金、人材探し、集客でつまずいています。その理由は、介護事業が他の業界とは事情が違うことだと思います。一般の店舗や企業とは違い、行政的なシステムや労働条件が独特で、外から見ているだけではわかりにくいので、素人が気づかない落とし穴となっているのです。こういったことを防ぐ対策としては、開業前から介護の業界を体験しておくのが理想です。介護事業について内部のことをよく知っておけば、経済的なこともわかるし、人材探しでも伝手を頼れます。それができない場合、フランチャイズ加盟での開業がいいかもしれません。いろいろとレクチャーしてもらえますから、まったくの素人でも予習して始められます。集客に関しては事業者の努力も必要です。対策はとにかく営業活動に励むことです。また、利用者の立場で考えた運営も大切となるでしょう。

まとめ

誰かの失敗談ほど役立つものはありません。同じ轍を踏まないように、対策を立てる指針となってくれます。介護事業は特殊な業界のため、無知で参入することはお勧めできません。上の失敗体験もそれを明白にしています。やはり介護業界について事前に知っておくのが大事でしょう。素人ならフランチャイズで始めるのが安心のようです。開業したのに無知だったために失敗し、後悔することがないよう、「まずは学ぶ」を心掛けておくのが一番の対策となります。

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