職員が「辞めたい」と思わない介護事業施設の人間関係の作り方。

52285decf2419cb6694eff14b6c08fce_m

介護の現場は人間関係が悪くなりやすい?

「介護職はキツい仕事だ」とよく聞きます。今や大変で不人気な仕事の代名詞のような感さえあります。仕事内容、給与、待遇などが理由といわれますが、介護事業の職員が離職する理由で大きいのが人間関係なのだそうです。介護といっても、他の業界と同様のようですね。介護事業の職員は一様ではありません。大学などで知識を身につけた人もいれば、介護に興味を持ってセカンドライフに選んだ主婦など、その背景は様々です。上司と部下、同僚同士にも介護に対しての理想が違うこともあります。さらにそこに、いろいろな人生を送ってきた、いろいろな性格の利用者が加わるわけで、悪く言えば寄せ鍋、ごった煮のような職場です。人間同士の感情がぶつかりやすい仕事ですから、衝突も起きやすいのですね。人間関係の悪化は、離職者を続発させてしまい、結果事業運営の危機になります。職場の人間関係は事業者としてもおざなりにはできないのです。

共通のルール意識でいい雰囲気になる

職員同士のフレンドシップを良好にする手段に、基本行動ルールを設けて実行させることがあります。例えば「挨拶はしっかりしよう」「お互いの意見を尊重しよう」といった決まりを作り、職員がそれを実践するのです。こうしたことは社会の基本であり、改めて持ち込むことはいらないように思いますが、介護事業は多忙で、こうした基本的なことが後回しにされがちなので、ルールとして敢えて取り入れると職場の雰囲気改善に効果が期待できます。介護事業の関係者には「思いやり」「平等」という意識は必要で、それらをルール付けすることは、利用者に対しての態度にも繋がります。簡単な手段ですが、意外と各方面に効果的な方法なのです。

コミュ力を評価する目も必要です

介護事業主、あるいはフランチャイズ本部のチェックが入ることで、職員の間に適度な緊張感が生まれることがあります。上の立場の人間が、スタッフのコミュニケーションという点を、昇格や昇給の参考にするだけでも、職場がいい意味で引き締まります。これは厳しくするということではなく、上司などにいわゆる「ホウ・レン・ソウ」がきちんと行われているか、職員同士で意見を交わし、サービスの向上に努めているかなどを評価するということです。また、交流の中から介護事業についてどういった理念や理想があり、自分がどんな介護人になりたいのか、自分自身で考え、課題はなにか把握させることにも繋がります。

時にはスタッフに発散させてあげよう!

介護事業の職員は、利用者への配慮の気持ちがどうしても強く、知らず知らずに自分自身の精神的な部分が傷ついているものです。そうして悩みを一人で抱えてしまうのです。こうしてストレスが溜まれば、どうしても職場の雰囲気はギスギスしてしまい、離職率が高くなってしまいます。介護事業の現場では、そんな心の内を発散できる場を設けてあげると良いでしょう。職員が集まって相談会、勉強会みたいなことをするとか、飲みニケーションや昼食会のようなレクリエーションでもいいです。互いに意見を交換することで、職場のコミュニケーションは風通しもよくなり、自然と環境も明るくなります。仕事以外のフォローも事業主には求められるということなのですね。

まとめ

離職を防ぐために、事業主がどんなことをすればいいのかまとめてみましたが、こうしてみると介護事業だけではなく、どこの企業や店舗でも行っていることをすればいいようです。職場の人間関係というのは、どの業界でも悩みの種で、経営者や上司はその解決にあの手この手を打っています。職員間は親密でありながら、適度にプレッシャーもかけ、みんなが仕事を離れて交流する場も作ってやる。そういう基本的なことが大事なのです。

おすすめNo1.の介護フランチャイズ公式ページを見る