デイサービスと訪問介護を知ろう!
介護ビジネスでよく見かけるのは、利用者が施設に通うデイサービスと、利用者の家に訪問する訪問介護です。どちらも介護の代表的な業態であり、起業を考える人はどちらがおすすめなのか迷いますね。この記事ではデイサービスと訪問介護を解説し、どんな特徴があるか紹介します。どちらがいいのか検討してみましょう。
人気のデイサービス(通所介護)とは?
デイサービスは利用者に施設まで来ていただき、身体機能を維持させるための訓練や、入浴や食事といった日常生活のお世話をする業態です。1日あたり10人までの利用者を受け入れられる小規模デイサービスと、11人以上を受け入れられる中規模・大規模デイサービスがあります。介護ビジネスではもっとも馴染みのある業態で、ある程度の規模で事業を展開したい人にはおすすめでしょう。小規模であれば、民家を改築してやることもできますが、最近ではコンビニエンスストアくらいの事務所やテナントを借りるのが主流のようです。よく見るものだけに、他の事業者と競合する場合もあります。利用者の送迎もしなければならないので、車両の準備は必須です。開業資金は1千万円から1.500万円程度が目安となるでしょう。介護フランチャイズに加盟するなら、もう少し開業資金は抑えられると思います。自分好みの施設を作りたいのなら、デイサービスがおすすめですね。
注目されつつある訪問介護
介護ビジネスの中で、一番安く始められるのが訪問介護、訪問看護です。スタッフが利用者の自宅まで赴き、介護や看護、またはリハビリテーションなどのサービスを提供する業態となります。スタッフが使う事務所だけがあればいいので、家の一室を仕事場に改装するだけでもスタートできます。500万円もあれば開業ができ、資金面に不安がある人にはおすすめの業態となります。訪問介護であれば日常生活の世話をすればいいのですが、看護やリハビリテーションであれば職員は医療行為や訓練ができる有資格者でなければならず、その場合は人材確保やマネジメントが大変になるかもしれません。デイサービスよりはやや開業が難しいといえそうです。現在は在宅医療が推進されている時代で、訪問というスタイルにも注目が集まっています。今後、訪問での介護ビジネスも増えることが見込まれており、ますます需要の高まりが期待されているのです。
デイサービスは地域密着型
利用者が通ってくる業態のデイサービスは、地域の寄合所みたいなところがあります。地元の医療に貢献し、人と人の繋がりを大事にしたいと思うのであれば、おすすめの介護ビジネスとなります。大規模施設で手広く営業することもできますが、小規模でも利用者に目が届くという利点があり、いろいろな意見を聞きながら介護ビジネスを成長させてゆけるでしょう。利用者と一緒に事業を育てる面白さとやりがいを感じられるのではないでしょうか。
訪問は低資金で始められるが責任も大きい
訪問介護はなによりも投資リスクを減らしたい人におすすめです。「介護業をしたいが資金が少ない」という場合、うってつけの介護ビジネスといえるでしょう。訪問という業態は、利用者の信用を勝ち得なければ成立しません。デイサービス以上の絆が必要で、利用者と向かい合った介護が可能です。やりがいは大きいはずです。在宅医療が当たり前になってゆく時代の中で、特に必用とされてゆくこともおすすめ理由です。
まとめ
デイサービスと訪問介護、2つの業態を比較して、おすすめポイントを挙げてきました。どちらがいいというわけではなく、互いのメリットを考えることで、介護ビジネスに興味を持っている方が、それぞれ「自分にはこっちが合う」「こっちのほうが向いている」とビジョンを描きやすくなればいいと思うのです。それが開業への第一歩ですからね。