介護業界に入る前に先輩の体験を聞いておこう!
介護事業で開業するにも不安は当然あるでしょう。そんなときは開業した先輩たちの体験談が背中を押してくれるかもしれません。だれでも介護事業に参加するのにはきっかけがあり、いざ始めてみるとそれなりに苦労もあるわけで、それは多くの事業者に多少の違いはあるにしても、共通の部分も多いはずです。今回は起業した人たちの体験談から、介護の世界へ飛び込み、そこで得られたものや、定めるべき目標はなにかということを考えたいと思います。それらは必ず、起業を考える人にとって参考となるに違いありません。
開業を考えるきっかけと立ち上げ
体験談1「健康関連の仕事をしていたのですが、その中で自分が年をとったらどうなるのだろうと考えたことが、介護事業を開業するきっかけでした。これからは若い人だけではなく、高齢者も自立して健康的な生活を送れなくてはなりません。興味を持って介護事業について調べていると、信頼できそうなフランチャイズ企業もあったので、お話を聞いて誠意も感じられたこともあり、FC加盟での開業を決めました」―-これはきっかけから施設を立ち上げるまでの体験談ですね。決心や勢い、出会いなどが大事なのかもしれません。
人間同士の繋がりが介護の魅力
体験談2「施設を利用されるお客様は、私たち職員よりも年上なのがほとんどです。皆さんはそれぞれに、さまざまな体験をされてきた方で、その物語はもう波瀾万丈。私たちもそれらを聞き、一緒に泣いたり笑ったり、学ぶことがあったり、追体験できる面白さがあります。介護事業は人と人の繋がりですから、私たちは家族のように接し、お客様に与えたり与えられたりしているのです。以前やっていた仕事は事務的で、ビジネスライクな関係ばかりで、乾いていた印象です。それに比べると介護は本当にやりがいを感じます」―-これは施設を開業された方のみんなが覚える感覚です。介護事業の素晴らしさが明確になる体験談ではないでしょうか。
支えられた分、多くの利用者にお返しする
体験談3「まったくの素人から介護事業に飛び込み、フランチャイズ加盟で担当者にもたくさん助けられながら、多くの高齢者に利用してもらいました。迷惑も数々おかけしたでしょうが、皆さんの優しさでどうにかやってこれたと思っています。これからは地域への恩返しのつもりで、より多くの高齢者の皆さんが楽しい時間を過ごされ、笑顔になれるような施設になるよう努力し、シェアも拡大してゆきたいです!」――介護はこれからどんどん大きくなってゆく業界です。開業するだけでなく、その先も見据えられるということなのです。
介護に従事するなら信頼を得よ
体験談4「働いていて実感するのは、介護を人に任せるだけの信頼が重要ということです。家族の方にしてみれば、自分の親や祖父母を預けるわけですから、こちらもその期待に応じられるだけのものがなくてはいけないのです。サービスはむろんですが、施設の安定した経営や、独りよがりの仕事をしないことも大事で、責任は大きいといえます。FC本社との連携もしっかり行い、期待に応える施設を作ってゆく意識を持つべきです」――介護事業を開業するのなら、無責任では済まされないという戒めの話ですね。胸に刻んでおきたいものです。
まとめ
開業された先輩たちの体験談を、ポイントを絞って抜粋してまとめてきました。介護事業を始める前の思いや心構え、施設を開いて得られたもの、将来を見据えた目標設定など、事業を運営してゆくために知っておきたいことが、素人目にもよく理解できたのではないでしょうか。介護はこれからの社会に不可欠で、将来性があり、やりがいを感じることもできますが、それでも事業者、職員が責任感と理想を強く持っていなければならないのだと思います。